2023/02/20
顎と全身の関係(その2)
私の辛い歯科通院の経験の続きです噛み合わせ治療中にはちょっとした上下の噛み合わせの変化によって体調が変化します。
私は特に敏感で、最近長年上手く食べ物を噛めなかった左奥歯を調整してしっかり噛み合うように
した途端、左側の首、こめかみ、下顎などが緊張して痛くなり、次第に左腕や背中、腰まで
重苦しい痛みを感じました。私の場合、痛みだけでなく呼吸のしにくさや動悸も出てくるので
我慢できなくなってしまいます。
1年前に知り合った歯科の先生がこの症状をとてもよく理解してくださって現在も通院中です。
具合が悪くなって緊急で診ていただくと、先生は慌てることなくなぜこうなるのかを
説明してくれました。
私の場合、あまりにも顎のずれがひどく、長期間左側の咬筋群を使っていなかったため
まだ正しく動かすことができず、上下の歯が不快な位置でぶつかり、それが脳にも危険信号として
伝わって神経伝達がおかしくなっているということのようです。
歯には全く触れずに、首や顔の筋膜を優しくほぐしていただきだいぶ楽になりました。
その後は姿勢や食事の噛むバランスに気をつけて少しずつ今の噛み合わせ
に脳や筋肉の動きを慣らしていくしかないようです。
それにしても、噛むことがこんなに全身症状と関係するなんて、あまり知られていませんし、
原因不明と言われる種々の不快な症状が、実は噛み合わせや顎の位置のずれと関連があることが多い
のではないかと思います。
特に女性に症状が出やすく、最近問題になっている線維筋痛症の原因はかなりの確率で
噛み合わせの異常であることが分かってきています。
スポーツ選手などはマウスピースを作って噛み合わせを整えると成績が上がると聞きますが
もっと全身の機能に関わる大切なポイントではないかと思います。
私の場合ストレスがかかると無意識に噛み締めてしまい、そこから急に体調不良となること
を繰り返してきたため、ちょっとしたパニック障害的なものか?自律神経失調症?何かに憑依されたのか?
などと悩んできましたが原因は噛み締めによる下顎の位置異常だということでした。
噛み合わせに問題のない元気な方が羨ましく思いますが、美容目的で簡単に歯列矯正したりすると
体調に影響することがありますので、特に子供の歯列矯正などは慎重にされてください。