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                                                                                       毒素とは何か                                       

現在の医療はアロパシーと言われる対症療法が主で、難病や癌の根本原因を解明して完治させる
ことはできないということになっています。

アトピー性皮膚炎もその一つで、ここ半世紀ほどはステロイドの外用療法がメインでしたが
数年前からは生物製剤という炎症反応の際に細胞から分泌するタンパク質をブロックする
薬が主流となっています。
生物製剤は確かにステロイドのような副作用はありませんが、免疫反応を抑える作用であることに
は変わりなく、これもやはり対症療法であり根本的な治療ではありません。

現在、アトピーの原因を想定し完治させようとする医師や治療家のほとんどは
皮膚科専門医ではありません。
それくらい私達皮膚科医はステロイドを使うことの正当性を刷り込まれています。

ただ、火傷やかぶれなどの原因の明確な皮膚症状に短期間ステロイドを使うことは
問題ないと考えますし、自分自身にも使うことがあります。
炎症を長引かせず治めることは跡を残さないためにも大切です。

私自身15年ほど前、ある食事療法を徹底的に試した時、全身にものすごい湿疹が出て
2週間ほど苦しみましたが、何も治療せずに食事の内容を変えただけで綺麗に治ってしまいました。
その後の体調の良さで、排毒反応と言う現象が本当にあるのだということを身をもって体験しました。

この時以来、体が良くなろうとする時に出される毒素といわれるものって一体何なのか??
ずっと疑問でしたが、崎谷博征先生の本を数冊読むうち、知らずに体内に溜め込まれる
病気の原因となる物質の主たるものがプーファと言われる酸化した多価不飽和脂肪酸
であると知りました。

プーファとはいわゆる植物油脂のことで、私たちの日々の生活で大量に摂取されています。
食べ物から入ったプーファは体内の脂肪組織に蓄積されますが、飢餓や怪我、精神的ストレス
糖代謝以上などを受けて血液中に放出されると酸素と結びついて猛毒のアルデヒドになり、
これが癌やアトピーなど種々の難病を引き起こすとのこと。

アトピーの場合はこの猛毒に変化したプーファを排便などで出しきれずに皮膚から排泄している状態で、
癌の場合はプーファによって代謝異常となった細胞を毒としてまとめて、命を守っているようです。

プーファはスーパーで安く手に入るサラダ油だけでなく一般的に体に良いとされている
オリーブオイルや亜麻仁油、酸化した魚油なども含まれます。
そして市販のお菓子やお惣菜などにもたくさん含まれますので、
年齢を重ねるほど体の中にはプーファが溜まっていきます。

誰でもある程度のプーファを脂肪組織に溜めて生きていますが、環境や精神的ストレスなどで
糖代謝が脂肪代謝に代わってしまうと血中に毒性物質が流れ出し発病の環境が作られていきます。

病気を発症させない環境とは、空気、、水、食べ物、ストレスのない職場や家庭などです。
コンピューターに囲まれた職場になってからアトピーが酷くなったという方もいますので
電磁波があまりにも酷い環境も見直しが必要かもしれません。

アトピーが有害物質を皮膚から出そうとする反応だと考えると、
ステロイドの使用を少しずつ控えながら、食事や環境を整えていけば時間はかかっても
いつかおさまる症状ではないかと思います。
言うのは簡単ですが、実際の痒みと闘うのは本当に大変ですよね。

でも本気で治そうと取り組めば、アトピーだけでなく他の不調も一緒に改善されていくような気がします。

ご興味があれば、崎谷博征先生の本「新免疫革命」「慢性病は現代食から」
など読んでみてください。
これまでの健康常識がひっくり返ります。


プロフィール

MIZUE

Author:MIZUE
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皮膚科医 女性

北海道生まれ
この度再び東京へ戻りました。
小樽での経験を生かしながら今後はサロンを東京へ移します。

激動の今の時代を乗り切るため、大切なのは心身の健康です。
自分の経験に基づく色々なアドバイスを発信して行きます。

サロン・ド・プラージュ
http://www.plage-clinic.com/

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