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感謝をこめて

先月93歳の母が亡くなりました。

もともと北海道へ戻るきっかけは母の介護だったので、これで一つの役目を
終える事ができたかなという思いです。

母は内科医で外科医の父と一緒に温泉付きの老人病院を作り、80歳頃まで
お年寄りの診療を行いました。診療といってもただお年寄りに笑顔で声をかけるだけ
のようでしたが、ほっとする存在感のある院長だったようです。

大学から東京へ出て35年以上離れて暮らしていたので最後の親孝行のつもりでした。
体が大きくて、いつも元気、人と会っておしゃべりするのが大好きな人でしたが、7年前父が亡くなり
病院の後始末のストレスも重なって徐々に歩けなくなり、頸椎症で手も使えなくなってくると、
東京に居た私をひたすら頼り、子供のように縋ってくる母をみて北海道へ戻る決心をしました。

ここ数年間はずっと一緒で色々な所へ二人で出かけ、沢山の思い出を作りながら、
これまで離れていた分を取り戻すような時間でした。
母は意外にも、眼にみえないエネルギーのこと、私が目指す医療や癒しの世界のことに興味を示してくれて、
小樽のサロンで始めた点滴治療の一番の体験者であり理解者でもあります。

昨年膵臓癌がみつかりましたが、高齢のこともあり抗癌剤はお断りして、病院ではなく
施設でのおみとりを選択しました。
結局一度も痛みを訴えず、最期は酸素吸入も断って危篤状態となってからはあっという間でした。
まるで自分の意志で肉体を抜ける時を見計らい、その瞬間は 「じゃ、いくよ」 って言う感じ。
とても安らかな顔で、潔い旅立ちでした。

今思えば、札幌の実家や母の施設に泊まり込み、仕事もキャンセルして看病していましたが、
正直もうそろそろ限界だわ‥と思っていた頃で、母はそれもわかってくれていたような気がします。

これからは母が身を以て教えてくれた事を、今後の仕事や活動に活かして行きたいと思います。

感謝をこめて 「私を生んでくれてありがとうございました。」

亡くなる2週間前、母が大好きだった祝津の海で
祝津の海で










プロフィール

MIZUE

Author:MIZUE
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皮膚科医 女性

2014年まで東京で美容皮膚科を
開業していましたが、
このたび実家のある北海道へ移り
小樽の海辺の家で
美容と癒しのサロンを開きました。

自然の力に感謝しつつ、慣れない
北国の生活を楽しんでおります。

サロン・ド・プラージュ
http://www.plage-clinic.com/

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