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7年目

もうすぐ東日本大震災から7年になります。

当時東京で開業していて、地震が起こったのは午後の最初の患者さんの診察が終わった直後でした。
それまで度々小さな地震が多かったので、初めはいつものだと余裕でいたら、
ビル全体が横に揺れだして、患者さんやスタッフと一緒に階段で1階まで降りて外へ飛び出しました。
道路には沢山の人が出て来ていて、お豆腐のように揺れるビルを心配そうに見上げていました。

そのとき、必死で階段を降りながら頭に浮かんだ言葉はなぜか「ついに始まった!」でした。
何が始まったのか、よくわからないのですが自分の中で何かのスイッチが入った気がします。

その日はすべての交通がストップしてクリニック前の駒沢通りは歩いて帰宅する人たちの
難民大移動のような大行列。
コンビニやスーパーの食品はあっという間に何もなくなり、福島第一原発事故で
東電から節電の通達がされ、店舗も閉まっているところが多く、駅構内は薄暗い状態が続きました。
毎日あたりまえに食べているものは、都会では一瞬でなくなり、電気がないとすべてが停止することがわかりました。
すべてがかげろうみたいに感じられて唖然となりました。

被災地では自分以外の家族6人すべてを一瞬で失った方、行方不明の子供を探し回るお母さん。
いつも当たり前にそばにいてくれる家族や友達も、明日もまた会えるとは限らない。
だから伝えたい感謝の気持ち、謝りたかったこと、好きだと言えなかったことを言葉にだしておこう。。。
震災の後はこんなことを考えながら暮らしていました。

7年目の今、またあのときの事を思い出しています。
都会を離れて時間がゆっくり流れる今の環境にいると、
海の波のリズムと自分の呼吸を合わせたり、
自分で作った野菜を食べたり、
ご近所の漁師さんにとれたてのお魚をいただいたり。
これはかげろうではなく、実在する生活です。

私は都会も大好きで、新しい事を学び刺激を受けて成長できる場所だと思いますが、
これからは、時々自然に戻れる場所を確保することがとても大切な気がします。

そして、無償で空気や水を与えてくれる、私たちを生かしてくれている地球に
心からの感謝を忘れず。。。

プロフィール

MIZUE

Author:MIZUE
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皮膚科医 女性

2014年まで東京で美容皮膚科を
開業していましたが、
このたび実家のある北海道へ移り
小樽の海辺の家で
美容と癒しのサロンを開きました。

自然の力に感謝しつつ、慣れない
北国の生活を楽しんでおります。

サロン・ド・プラージュ
http://www.plage-clinic.com/

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